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平成29年度第3回図書館協議会傍聴記

地域館の正規職員3名体制は維持されました

平成30年1月18日に行われた図書館協議会を傍聴しました。傍聴者は3名でした。

 

主な議題は二つで、一つ目は来年度以降の図書館の運営体制についてです。

まず、職員体制については中央館の技術職(司書)1名減、再任用職員1名減、その代わり新たに専門嘱託員を2名配置する、地域館では腰越図書館が試行を踏まえて非常勤嘱託員1名増、他は変更なしというものです。つまり地域館の正規職員は従来どおり3名体制が維持されるということになりました。これについて館長は試行の結果、正規職員1名では厳しいという評価が出たので3名残すことになったと説明しました。

委員からは司書を増やす考えはないのか、専門的嘱託員の業務内容をどう考えているのか、事務職員の異動はどうなっているのかなどの意見が出ましたが、3名体制が維持されたことについて特に意見・感想は出ませんでした。

来年度実施予定の開館時間の試行についても報告があり、中央図書館では月・火・水・土・日を9時~18時(1時間延長)に、木・金は9時~19時で変わらず、現行の月一回の月曜休館を祝日以外の月曜をすべて休館にする試行を行う、腰越図書館は月・火・水・土・日を9時半~18時、木・金は9時半~19時にする、月曜休館に関しては中央館と同じ、試行期間は3か月、時期はまだ決めていない、という報告でした。

これに対して委員からは、通年で試行できないか、来館者の年齢層について調べられないか、図書館を利用していない人にもPRすべき、などの意見が出ました。なぜ中央図書館と腰越図書館で試行するのかという質問に対しては、職員から中央図書館でやるべきという意見が多く出た、腰越図書館はもともと予定していたことという回答でした。

 

サービスポイントの拡充についても検討しているということで、遠距離地域の利用者に貸出・返却ができるように公共施設などを利用してサービスポイントを拡大したいと報告されました。利用者のプライバシーを考慮して本を包んで貸出・返却できるようにする、宅配ボックスのような無人でやる方法も検討したいということでした。

二つ目は、図書館のヴィジョン策定についてです。

全職員からヴィジョンについての考えを聴取した、1219日にプロジェクトチームを立ち上げ、そこで骨子案をつくり、3月ごろ市民懇談会を開催して意見を聞く、骨子案や市民懇談会で出た意見は協議会にも報告する、第3次サービス計画の案がまとまったらこれも協議会に報告する、まずヴィジョンをつくり、それに肉付けするかたちでサービス計画をつくりたい、という報告でした。

以上二つの案件はすべて協議事項ではなく報告事項としての扱いで、すべて了承され、1時間ほどで図書館協議会は終了しました。結果を報告するだけの図書館協議会になっているようで、協議会が軽い存在になっていないかという危惧を覚えます。委員からヴィジョンについて職員からどんな意見が出たのですかという質問に対して、館長は論点ごとに整理してまとめた文書があるが、分量が多いのでお見せ出来ないと答えています。TOTOMOは情報公開請求でその文書を入手していますが、8ページほどの分量です。協議会委員もそれを読めば勉強になると思われる内容でしたので館長の対応は残念に思いました。