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第22回 学校図書館大交流会報告

3月10日、2017年度の学校図書館大交流会が行われました。TOTOMOはここ数年は学校図書館への積極的な働きかけを行なっていませんが、貴重な情報交換の場であるこの交流会には毎年参加しています。元々は県立高校の司書さんたちの呼びかけで始まり、そこに市民が協力して続けてきました。年々小中学校への学校司書の配置が進み、今回は参加者49人中、33人が学校司書だったということです。

今年は横浜市立一本松小学校図書室を会場としてお借りしました。最初に同校司書の高草木さんから、日常の利用状況の紹介や、「図書の時間」で小学校年生向けに行なうブックトークの実演をしていただきました。横浜市で2013年から学校司書の配置が始まりましたが、高草木さんはその一期生です。質疑に移ると、分類番号や電算化等について質問や意見が交わされました。その後は図書室内を見学させていただきました。学校司書の方々も他校の図書室に入る機会は少ないということで、貴重な機会でした。

 

午後からは神奈川県高等学校教育会館に会場を移し、情報交換および意見交換を行ないました。皮切りに実行委員会メンバーから、それぞれの地域での学校司書向けの研修の状況について報告がありました。私も事前に教育委員会へ出向いて教えていただいた情報や、知り合いの学校司書さんからお聞きしたことなどを報告しました。続いて参加者からも各地の状況について発言がありました。自治体によって回数も中身も大きく違っていることが浮き彫りになり、大変参考になりました。

その後、2020年から導入される「会計年度任用職員制度」が話題となり、簡単な解説もあったのですが私は未だ報告できるレベルまでの理解ができておりません。常勤非常勤を問わず、これからの地方公務員の採用や勤務条件に大きく影響するもののようです。詳しくは総務省のホームページをご参照ください。http://www.soumu.go.jp/main_sosiki/jichi_gyousei/koumuin_seido/index.html

今回は鎌倉市小中学校司書の皆さんへのお知らせが直前になってしまったので参加してくださるかどうか心配していたのですが、お一人初参加された方があってとても嬉しく思いました。また、当会の若いメンバーも一人参加していましたので心強く感じました。

TOTOMOは現在多くの課題に取り組んでおり、学校図書館訪問などは近ごろ行なっていません。ですが公共図書館と並んで子どもたちの学びを育てるうえで重要な役割を果たす学校図書館についても、関心を持ち、応援していかなければと改めて思いました。