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「鎌倉市図書館振興基金条例」が制定されました!

 平成23 年9 月7 日、鎌倉市議会定例会が始まり、第34 号議案「鎌倉市図書館振興基金条例の制定について」が審議されました。これは、鎌倉市教育委員会8 月定例会で可決された後、市長提出議案の一つとして今議会に上程されたものです。9 月13 日、付託され

た文教常任委員会で審議され、委員総員の挙手をもって可決されると同時に、附帯意見が付されることも決まりました。その後、同30 日の本会議においても総員の賛意を得てこの議案の可決が決

定し、10 月20 日、「鎌倉市図書館振興基金条例」が交付施行されました。附帯意見とともに添付します。(添付資料①②)

 文教常任委員会で審議された内容等は、後日公開される議事録とともに号を改めてお知らせしたいと思いますが、長年の願いであった「鎌倉の郷土資料充実のための基金条例制定」が、図書館開館百周年という記念すべき年に制定されたことを、大きな喜びとともにご報告します。

 基金条例制定に向けて大変な尽力をしてくださった松尾市長、熊代教育長、小村生涯学習部長、古谷図書館長はじめ事務方の皆様、よりよい条例へと熱心に議論を重ね、決議してくださった伊東議長はじめ市議会議員の皆様に心から感謝申し上げます。

 ふりかえれば、明治44 年の鎌倉町立図書館の創立や昭和11 年の新築開館のときには何れも篤志家からの多額の寄付や寄贈がありました。しかし、このたびの基金創設にあたっては、特段の寄付

が寄せられているというわけではありません。その代わりにあるのは、百年にわたって図書館の歴史を積み重ねてきた先達たちの確かな仕事と、それを引き継ぎ未来へ繋ごうとする職員や市民の熱い思いと考えます。

 「小さく産んで大きく育てる」の気持ちをもって、末永くこの基金を見守り、共に育ちあう「図書館とともだち・鎌倉」でありたいと願っています。