3月25日に会報200 号発行作業を行って間もなく、日頃利用させていただいているNPO センターや福祉センターから利用自粛のお知らせがありました。以来、現在に至るまで毎週の例会、毎月のおはな
しひこうせん勉強会、隔月の読書会などの集まりはいずれも実施していません。
鎌倉市図書館も休館が続いて調べものにも不自由する毎日、部屋の片隅に積み上げた本を読むいい機会かと思う一方、今できることはどんなことだろうかと模索してきました。
<HP の充実、更新>
多くの方が自宅で過ごすようになった今、HP でも状況をお伝えしなければと考えました。挨拶文だけではつまらないので、会報200 号で特集した会員のお薦め本リストを掲載しました。さらに、200 号の主だった記事は本ページでお読みいただけます。
http://totomo.sakura.ne.jp/kaiho/200.html
どちらもトップページにリンクを張りました。この機会
にご覧いただけましたら嬉しいです。
<Facebook でも日々発信>
TOTOMO 情報は、Facebook でも発信しています。日ごろから図書館関連の話題を多く取り上げていますが、今は日々発信される鎌倉市図書館のTwitter を積極的にシェアしています。これらもとても注目度が高くなっています。
これからも役立つ情報、楽しい話題などを取り上げていきますので、時々覗いてくださいね。
https://www.facebook.com/totomokamakura
<オンラインミーティングに挑戦>
世話人同士は主にE メールで連絡を取り合っています。
これまでも例会で話しきれなかった内容や資料、情報の共有の為に、頻繁にやり取りをしてきました。ですが顔を合わせる機会が途切れると連絡の意図が伝わりにくくなり、だんだんと連絡の機会が少なくなってしまいました。
そこで5月5日(火)と14日(木)にオンラインでの例会をやってみました。参加者はいずれも5人でした。ちゃんと繋がるだろうか、話はできるだろうか、とドキドキしながら臨みましたが、1か月振りに見る顔と声は懐かしく楽しいものでした。
要領がわかってくれば、日頃は距離的時間的に直接の例会参加が難しい方々にご参加いただくことも可能になります。条件はインターネットでつながっていることだけです。
例会は世話人でなくともご参加いただけますので、興味はあっても遠慮していらした方々もまずは見学からいかがでしょうか。状況が整いましたらご案内を差し上げますので、ぜひご参加くださいませ。
※スマホの場合は、アプリをインストールする必要があるようです。
<その他、リモートでできること>
おはなしひこうせん勉強会や読書会メンバーとも、E メール等で連絡を取り合っています。それぞれ次々と返信があり、近況と共に最近出会った本のことなどの話題で盛り上がっています。これらもまた、会報でお伝えできればと考えています。オンライン読書会もまた一興かもしれません。
私たちはこれまで資料のデジタル化を進めることの意義を学んできました。昨年7月には筑波大学名誉教授の杉本重雄先生をお招きして学習会を主催し、その学びを深くしました。デジタル化することで居ながらにして世界中の貴重な資料へのアクセスが容易になるだけでなく、同時に日本を海外の人たちに理解してもらう上でも重要なのだと気づかされもしました。
そして今、隣町へ行くことすら躊躇する状態になって改めて、インターネットの威力を感じています。鎌倉市図書館のデジタル資料はもちろん、国立国会図書館の電子展示会、国立公文書館デジタルアーカイブ等にも容易にアクセスでき、楽しむことができます。そればかりかアメリカ議会図書館のデジタルコレクションも、オルセー美術館のオンライン展示だって、自由に楽しめます。
資料を手に取れない不自由さは調査研究には大きなマイナスではあるものの、家にいてもできることの多さも実感しています。
<これからの活動>
緊急事態宣言は解除されますが、私たちの生活は何事もなかったかのように元通りになるということはないでしょう。改めて図書館の役割を考える時なのかもしれません。
私たちは、以前は毎週集まりを持っていましたが、その回数を減らして一部をオンラインに切り替えることもできるかもしれません。手書きの良さを思い出して、郵送やFAXを利用するのも楽しそうです。そうなれば、遠方にお住いの方でも、お仕事が忙しい方でも、外出が難しい方でも同じように話合いができるようになるでしょう。
今は体調が思わしくない方や気持ちが晴れない方もいらっしゃることと思いますが、一日も早いご回復をお祈りしています。誰にとっても経験したことのない暮らしを強いられていますが、少し立ち止まって考える機会を与えられたと捉えられれば、少し楽になるかもしれません。
無理なく緩やかに、そして楽しく図書館のことを語り合う場を作りたい、それが今の願いです。
(会報201号掲載)